労働組合のメンバーの世代交代が進んでいます。労働争議の経験が成功失敗を含めて裁判判決例や労働委員会の命令の例と積み重ねられています。
1980年代から1990までの労働争議経験者やストライキ経験者が第一線から離れて、経験の少ない幹部が執行委員会のメンバーになっています。
産業別の労働組合が、①様々なナショナルセンターにわかれてから労働争議の経験や裁判判決例、②労働委員会の命令の例、③運営の活性化、④組織拡大の経験を共有しながら労働組合の影響力の拡大を目指す動きの端緒を見せています。
端緒の動きが、全ての産業別の労働組合に広がれば、産業別の労働条件の協約化や集団的労使関係の概念の拡大の展望を作ります。
労働組合の活動の基本は、職場の組合員が①労働者の状態の変化や②経営の変化を調査チェックをしながら、③全ての労働者の関わりや信頼感を持ち続けることです。執行委員会は、所属の支部や分会の運用の状況を把握して、職場中心の組合活動を進めていく方向示す司令塔です。
執行委員会のメンバーは、職場の組合の闘争に責任を負う、支部や分会の組合員と悩みながら喜びを得られるように変わらなければなりません。
大阪全労協加盟の大阪教育合同労働組合は、男性中心の執行委員会から複数の女性の三役を基盤にした執行委員会に変えています。この組合は、公立学校や私学、大学と教員の混合になっています。
全労連加盟の日本医労連や連合加盟のUIゼンセン同盟は、闘争の姿勢に問題を抱えながら看護士や介護士、サービス業と女性の正職員から女性のパート職員を組織して、単位組合の複数の女性の執行委員会のメンバーにしています。
私は、1960年代から1990年代までの歴史に囚われずに、現在の労働者の状況から新たな経験を作りながら、全労働者の組合組織数の低迷から脱することに期待している。