労働組合の幹部は、国会議員や
地方自治体議員、予定候補者の
労働組合活動の経験なしに憂慮している。それは、①職場の仲間と苦労して組合作りの経験、②要求作りの苦労、③団体交渉の経験、④使用者概念拡大の闘いの経験など職場の仲間の創意工夫や知恵を出しあう実戦の不足です。
「政治は自由、選挙は規制」の
ダブルスタンダードは、日本の社会風土の独自性です。
労働組合の活動は、法律で担保されているものの企業や取引先の根強い抵抗の規制が加わります。
労働組合の理解がない議員が増えていることは、①
労働組合を含んだ魅力を伝える方の不足、②
労働組合と政治活動の違いの理解が不足、③双方の活動の魅力の違いが理解できないためです。
労働組合の活動が1980年以降から始まる新
自由経済の進出から既得権者の塊の情報操作の影響が強くなり、魅力が失われています。
労働組合の活動は、政治活動と違い①労働者の階層の共通性や②職場の仲間の仕事を通じた人間関係、③仕事の実際から見える不満から身近に足下から労働条件を改善する経験をなし得ます。