私は、久しぶりに4階建ての鉄骨造の建て方の現場の状況を見ました。それは、①柱の継ぎ手位置や②階段の2次的な収まり、③大梁と小梁の取り合いを見ていました。それは、ベテランや中堅、若年者の経験や知識のほどがわかります。最近の建築設計の実務者の年齢の偏りが見えます。新卒者の希望が、意匠設計が多いのです。
構造設計や設備設計、積算、施工図は、かなり根気のいる仕事です。世代交代と後継者の育成が建築設計を含む建設関連の職種の重要な課題です。建築設計の講習会は、若くて40歳代でほとんど50歳代から60歳代です。バブル期での現役が、ピークです。
私が建築構造設計のしていて感じたのは、①働く時間が長くなることと②賃金が安いこと、③建築関係の資格取得の勉強が苦痛なこと、④構造設計の書籍を読みこなせること、⑤構造設計の計算ソフトが使いこなせること、⑥建築関係のCADが使いこなせることです。 このような現状は、現在の建築学部の新卒者から敬遠されて異業種の仕事を選びます。構造設計事務所の組織の体質が、成果主義の重視と上司との上下関係の重視しています。
そのような体質は、私の人生の中で世間一般の仕事と家庭生活の両立ができないことを感じます。建築設計の組織の体質が、経営者のワンマンぶりと長時間労働の恒久化、安月給のスパイラルになっています。この仕事は、建築物の安全なこととそれぞれの構造の部材の安全性の確保を見通せるかです。このことができるためには、成果主義や短期の納期で追い立てるのではなく、適度な納期とチェックの確保、構造設計のコツをアドバイスできる能力を作るべきです。
建築構造設計の実務者が、建築物のプランからの構造計画から構造計算、構造図の作成や自治体への建築確認申請の提出、建築物の施工管理いたるまでベターなベストな仕事をしてきたかと言う疑問を持っています。建築構造設計の納得のいく方法が、実務者の経験や失敗、裏ワザなどの経験から見つける以外ありません。
建築構造設計の実務者が、建築物のプランからの構造計画から構造計算、構造図の作成や自治体への建築確認申請の提出、建築物の施工管理いたるまでベターなベストな仕事をしてきたかと言う疑問を持っています。建築構造設計の納得のいく方法が、実務者の経験や失敗、裏ワザなどの経験から見つける以外ありません。
建築技術者が、①安全第一の建築物の実現、②住み心地の追求、③建築技術者の後継者の育成、④建築の教育のカリキュラムの充実、④建築労働の条件の向上、⑥設計から工事、メンテナンスに至るまでのチェック機能の確立を率先して取り組むべきです。そして、建築構造設計の仕事に関わる人は、建築物の安全性の確保と後継者が安心して作れる建築構造設計事務所の体質の改善に取り組むべきです。