今年の春闘

　今年の春闘は、ほとんどの労働組合が賃金の引き上げや非正規の労働者の最低賃金の引き上げ、労働時間の短縮、労働条件の維持の定年後の雇用延長など労働者の生活の向上と労働の負担の軽減を掲げています。
　結果は、去年より引き上げないし去年並みになっています。会社側は、労働組合の要求が職場全体のものに成り切れていないことを悟っているのです。職場全体の要求が、企業の焦りや攻撃をまして、職場の労働者の要求実現にも拍車をかけます。要求の設定が、職場の労働者の希望に叶っていること、産業の市場経済への影響、労働者の生活環境、労働の軽減によって決まると言えます。
　春闘は、企業別労働組合の取り組みになっています。企業別労働組合は、企業の動向しか感心がないために産業全体の労働市場への影響や産業別の闘いになれません。春闘のこれからは、労働組合に所属している労働者だけでなく労働組合に所属していない労働者を含めたものにしていくべきです。