通常国会が6月20日から7月22日に延長しました。延長の理由は、①働き方改革関係法案と②TPP12カ国加盟承認案、③カジノ施設を含むIR整備法案、④参議院の都道府県選挙区及び比例代表区の定数変更のための公職選挙法改定案の成立のためです。
働き方改革関係法案は、①5月25日の衆議院厚生労働委員会で自民党と公明党、日本維新の会の賛成で衆議院本会議に移る、②5月31日の衆議院本会議で自民党と公明党、日本維新の会などの賛成で参議院に送られる、③6月28日の参議院厚生労働委員会で自民党と公明党、日本維新の会、希望の党などの賛成で参議院本会議に移る、④6月29日の参議院本会議で自民党と公明党、日本維新の会、希望の党、無所属クラブの賛成で成立しました。

審議の前後には、①加藤勝信厚生労働大臣への不信任ないし問責決議案の(立憲民主党と国民民主党、共産党、社民党、自由党、無所属の会、沖縄の風の提出)、②高鳥修一衆議院厚生労働委員会委員長解任決議案(立憲民主党、国民民主党、共産党提出)の討論及び採決、④島村大参議院厚生労働委員会委員長解任決議案(立憲民主党、共産党、社民党、自由党提出)の討論及び採決が行われました。自民党や公明党、日本維新の会、希望の党の反対で否決されています。
TPP12カ国加盟承認案は、①5月18日に衆議院外交防衛委員会で自民党や公明党、日本維新の会で賛成、②同日の衆議院本会議で自民党と公明党、日本維新の会の賛成で参議院に送られる、③6月12日の参議院外交防衛委員会で自民党と公明党、日本維新の会の賛成で参議院本会議に移る、④同月13日の参議院本会議で自民党と公明党、日本維新の会、希望の党、無所属クラブの賛成で成立しました。
通常国会の後半の延長の特徴は、①自民党と公明党、日本維新の会、希望の党主導の法案成立の前提の運営で一致と②立憲民主党や国民民主党、共産党、社民党、自由党に加えて無所属の会、沖縄の風を含めた野党の連携です。