社会民主主義の政党は、ドイツの80年代の原子力発電所建設反対と酸性雨対策の動きから経済発展と環境保護の両立を行ってきました。日本の実情は、脱原発や公害対策(Nox)の市民運動があったものの社会民主主義の政治グループ内で意見の違いや運動スタイルの違いで大きな運動の流れを作られなかったのです。
理由は、①日本共産党の原子力の平和利用と原子力研究の推進や②水俣病訴訟における党派争い、③公害訴訟における党派争いが複雑に絡みあったからです。原子力は、戦略兵器と戦術兵器として使われるアメリカの軍事戦略の中心です。公害は、ブルジョア大企業の大量生産と大量消費を前提にした生産に生み出された災害です。

