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チリ下院上院議員選挙の結果から見た議会勢力の変貌

 チリ大統領選挙が、2017年12月7日に保守連合が推すセバスティアン ピニェラ前大統領と氏と左翼連合が推すアレハンドロ ギジェルチリ共産党第一書記と争いました。
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 セバスティアン ピニェラ前大統領がこの選挙で当選して復帰しました。チリ大統領選挙は、1989年に軍事政権を否定して選挙の再開で中道左派ないしリベラルの立場の大統領が続き、現在保守勢力と中道左派勢力の大統領の交代を繰り広げられるようになりました。
 チリ下院上院議員選挙は、大統領の決戦投票の同時期に行われました。下院議員選挙は、定数2の州選挙から比例代表選挙に変わりました。
 下院の議席が。155です。保守連合は、国民革新党34、独立民主連合30、政治的進化6の合計70です。左派連合は、チリ社会党19、民主主義のための党7、急進社会民主党6、チリ共産党8の合計40です。民主リベラルのキリスト教民主党14です。拡大戦線は、民主主義革命9、人権党3、自由党2、緑エコロジー党1、市民の力の1の合計16です。すべてのチリのためは、進歩党1です。中立は、社会地域連合3と独立11の合計14です。
 上院の議席は、46です。各会派の議席は、国民革新党8、独立民主連合9、チリ社会党7、キリスト教民主党5、民主主義のための党6、独立4、民主主義革命1、進歩党1、無所属2です。
 国民革新党、独立民主連合、チリ共産党が下院で議席を伸ばしていいるののチリ社会党キリスト教民主党が減少しています。拡大戦線の各政党が下院で進出しています。これは、保守連合やチリ社会党キリスト教民主党への受け皿になり、ますます下院の多党制への移行になります。上院は、保守勢力と中道左派が均衡の様相を強めて、キリスト教民主党や拡大戦線の動きで流れが変わります。
 ラテンアメリカの政治は、①アメリカを通したニューコートの経済と軍事支配の拠点、②石油や鉄、銅、硝石の資源のドル建て輸出、③買収による賄賂政治、④教育や犯罪、医療施策の貧弱と非常事態になっています。
 チリが比較的非常事態に陥るところまで至っていません。しかし、アルゼンチンやブラジル、ベネズエラ、コロンビア、ペルー、ニカラグアのような債務超過やテロ、インフレと失政が及ぶ影響に受けられないようにアメリカに頼らず、AIIBやBriCS、一路一帯、ラテンアメリカ経済同盟と言ったパイプを持って経済戦争や軍事紛争の魔の手に警戒しなければならない。
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