松下洌(きよし)立命館大学名誉教授著のラテンアメリカ研究入門がomni7を通して入手しました。
この本は、1990年代から現在のラテンアメリカの社会の概要を振り返りながら、①メキシコとブラジルの新自由社会の影響、②それらの影響による保守及び左派のポピュリズム、③左派やリベラルの新自由社会に対する社会の提起を説いています。
ラテンアメリカの社会は、小泉純一郎政権の非正規労働者の拡大や身を切る改革を称する大阪維新の会主導の民営化推進の先駆けをリードしていると言い過ぎでありません。
日本の左翼は、1970年代から1980年代までの新自由社会が席巻した時代認識に止まり、日本の保守やリベラルは、無関心や日本の左翼の話題とみなして語りません。
ラテンアメリカは、貿易や日系人の関係から敵対関係に成りにくく中国や韓国、ロシアを含むユーラシア大陸連携と同じく太平洋連携の可能性を持っています。
この本は、日本の政界がアメリカ重視から多角的外交や多角的経済連携の示唆しています。