２０７回国会（臨時国会）が１２月６日に衆参両院で開かれました。会期は、同月２１日までの短い期間です。
この国会は、衆議院選挙で新たな衆議院議員が集まり、１２月８日、９日に衆議院本会議で岸田文雄首相の施政方針演説に対する質問、同月９日、１０日に参議院本会で岸田文雄首相の施政方針演説に対する質問が行われました。
内閣が提出した①２０２１年度一般会計補正予算（第１号）、②２０２１年度特別会計補正予算（第１号）、③岸田文雄首相の施政方針演説が、衆参本会議や衆参予算委員会で審議されます。
２０２１年度一般会計補正予算（第１号）の規模は、359,895億円増加になっています。歳入では、①税収64,320億円、②税外収入13,516億円、③前年度剰余金受入61,479億円、④建設公債28,270億円、⑤特例公債192,310億円です。
一方、歳出では、①新型コロナウイルス感染症の拡大防止186,059億円、②ウィズコロナ下での社会経済活動の再開と次なる危機への備え17,687億円、③未来社会を切り拓く新しい資本主義の起動82,532億円、④防災・減災、国土強靱化の推進など安全・安心の確保29,349億円、⑤その他の経費2,135億円、⑥国債整理基金特別会計へ繰入22,682億円、⑦地方交付税交付金35,117億円、⑧既定経費の減額15,665億円減です。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止は、①新型コロナウイルスワクチンの接種推進や②住民税非課税世帯への給付金、③緊急小口融資、④輸送用燃料にかかる負担軽減です。
ウィズコロナ下での社会経済活動の再開と次なる危機への備えは、①ワクチンと治療薬の研究開発や生産体制、②ＰＣＲ検査の拡大、③ＧＯＴＯキャンペーンの新しい事業です。
未来社会を切り拓く新しい資本主義の起動は、①半導体海外との開発強化や②宇宙分野の研究開発、③デジタル化前提の都市整備及び通信、④農林水産業の輸出対策、⑤子育て世代への給付、⑥介護や看護、保育、幼児教育などの労働者への賃金引上げ支援、⑦保育及び放課後児童クラブの受け皿です。
防災・減災、国土強靱化の推進など安全・安心の確保は、①防災減災の公共事業対策と②災害復旧、③自衛隊の国際的な災害対応です。
