社民党の衆議院選挙における埋没感

　社民党が衆議院選挙で埋没感に陥る不安や懸念を持たれています。共産党や立憲民主党は、それぞれ労働組合出身の党員と支持者の立ち位置の違い、それぞれの市民活動出身の党員や支持者の立ち位置の違いを抱えています。社民党もこれらの野党の立ち位置が違います。

　不一致や立ち位置の違いは、イデオロギーや社会運動の取り組む基盤、人生観、経済感、活動スタイル、お付き合いの関係です。

　一致点を見つけることは、事柄の誤解の背景、情報のフィルターのかけ方のチェックを経ながら、ひとつひとつ理解し会う信頼感、違いを怖れない姿勢を持つことを通じて可能になります。

　社民党の埋没感の克服は、①社会主義協会の理論集団の忖度する関係から脱却する、②社会民主主義の成功失敗の経験の研究、③労働者の状態の変化の認識、④職場の状態の変化の認識、⑤系列別の社会運動から脱却、⑥市民活動の新たなスタイルの改善、⑦若年層の状態の変化の認識、⑧女性層の状態の変化の認識を取り組むことで野党の間の微妙な違いを出しながら社会運動のレベルアップに貢献しなければならない。