この本は、1970年代後半に日本の女性運動の誕生のきっかけや、職場の両性平等、家庭における人権尊重、女性運動の共同の闘い、個人加入の女性組織の活動の経験、行政における両性共同参画、女性運動における分断がえがかれていました。
今回の本は、1980年代から1990年代前半の女性運動の経験や内外情勢の変化による女性の置かれた状態を加味しています。私は、①日本における母親運動の歴史と②1962年の
新日本婦人の会と
日本婦人会議の誕生、③職場の女性の労働条件の底上げの闘い、④地域のおける
住民運動へのかかわりを見ていました。
女性は、既婚者、未婚者、女
性労働者、女性の企業経営者、シングルマザー、パート、派遣、学生など雇用や婚姻など問わず要求が多様です。女性は、男性と違って生活感と命を大切にしていることから職場や地域、学校での創意工夫、ア
イデアが生かせるなら労働運動や政党活動、
市民運動に幅が出てくると感じます。