労働組合の組織形態は、合同労組や一般労組、産業別労組が代表的です。合同労組は、総評が中小企業労働者の組織化の受け皿です。組織オルグが合同労組を結成に全力を傾けて全国一般労組を結成しました。全国一般は、総評内の大企業労働組合から解散要求や政党支持を巡って分裂しました。連合・全国一般は、自治労に吸収されてしまう程に衰退しています。一般労組は、建交労(全日本交運一般労働組合)や化学一般労組が挙げられます。
私が他業種を網羅したゼネラルユニオン化を提起しているのは、①取引先や会社の周辺の会社、関連会社、子会社など可能な限り企業の垣根をなくすこと、②地域労働運動を全国的視野ですすめるためです。私は、労働組合が産業を軸にしながら地域への影響を広げるゼネラルユニオン化を行なうべきです。
一方、既存の労働組合や市民団体がサポートしている地域ユニオンは、それぞれの職場を一定の地域とした運動を展開しています。産業別労働組合は、該当する産業しか組織できないのです。他業種のゼネラルユニオンは、どんな産業や地域でも対策ができることやそれぞれの業種別のたたかいや組織拡大を系統的にできるからです。他業種のゼネラルユニオンは、産業の違いを超えたどのような形態の労働者でも相手にできます。