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労働組合の組織と組織拡大

 労働組合の組織は、ほとんどが企業内に閉じこもっています。それは、産業別の組織を選ばずに企業意識の高い特徴を持っています。このような組織は、内外を取り巻く経済状況や業界の動向を捉えられずに労働者全体の労働条件の底上げができません。
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 このような弱点を克服できる組織は、①一般労働組合や②産業別一般労働組合、③地域ユニオンです。労働組合の組織化は、①産業や地域での労働組合のない労働者、②会社の言いなりの労働組合に批判的な労働者、③自由労働者、④不安定労働者を獲得することです。現在の産業別労働組合は、正社員や正職員を宛てに組織化をしてきました。社外工や臨時工、アルバイト、パートの組織化は、若干の試みがありましたが成功をしていません。
 派遣労働者や請負などの労働者が、現在の大企業や中小企業で正社員の採用を控えて低賃金や労災隠しで働かされます。派遣労働者や請負は、一企業に止まらずに企業間の移動します。派遣労働者や請負の労働実態に噛み合うには、産業を軸にしたゼネラルユニオンが、組織化の戦略を組み込むことです。
 地域ユニオンは、職場の一定の地域しか運動ができません。産業別労働組合は、該当する産業しか組織できないのです。他業種のゼネラルユニオンは、どんな産業や地域でも対策ができることや業種別部会が、それぞれの業種別のたたかいや組織拡大を系統的にできるからです。
 他業種のゼネラルユニオンは、産業の違いを超えたどのような形態の労働者でも相手にできます。組織化の戦略は、正社員の中心の組織形態から全労働者を視野に入れた実態調査と派遣先・派遣元の関係、派遣労働者の権利の調査を考慮して取り組むことです。組織形態は、地域支部と業種支部、企業支部です。業種別部会は、各支部や各分会を網羅する業種の闘争方針や組織拡大を行います。
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