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コリント人への第一の手紙1章18節から25節 十字架のメッセージを意味すること

 十字架の言は、滅び行く者には愚かであるが、救いにあずかるわたしたちには、神の力である。 すなわち、聖書に、「わたしは知者の知恵を滅ぼし、賢い者の賢さをむなしいものにする」と書いてある。
 知者はどこにいるか。学者はどこにいるか。この世の論者はどこにいるか。神はこの世の知恵を、愚かにされたではないか。この世は、自分の知恵によって神を認めるに至らなかった。それは、神の知恵にかなっている。そこで神は、宣教の愚かさによって、信じる者を救うこととされたのである。
 ユダヤ人はしるしを請い、ギリシャ人は知恵を求める。しかし、わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝える。このキリストは、ユダヤ人にはつまずかせるもの、異邦人には愚かなものであるか、召された者自身にとっては、ユダヤ人にもギリシャ人にも、神の力、神の知恵たるキリストなのである。神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからである。
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 今年は、日本のクリスチャンが世の厳しさから信仰の遠退きや教会の運営の困難さ、形骸化に立ち向かうことになります。
 専任の牧師が減り、非専任の牧師が日曜の礼拝や水曜日の祈祷会を切り盛りしなければなりません。世俗の世界は、成功例の本や○◎ができる本がベストセラーになるほど安易な知識を求めています。
 人間は、地位や名誉を求めます。イエス キリストは、地位や名誉による罪から報いるために十字架に付けられて犠牲を受けたのです。現代の日本人は、形を求めたがるユダヤ人と知識を求めたがるギリシャ人のようにその場限りの幸福を求めています。
 伝道者パウロがこの手紙のなかで言っているのは、ユダヤ人やギリシャ人に対して神を信じ、イエス キリストの十字下での犠牲の意味、神の言葉から発する霊的エネルギーの与える力をメッセージとして伝えたのです。クリスチャンは、聖書の言葉をよく噛みしめたうえで祈り、信徒と交わりながら十字架の本当に意味を受け入れましょう。
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