労働組合の幹部の世代交替が進んでいる中で、闘争や宣伝、教育などの方法の検討が行われています。しかし、職場を取り巻く労働実態や業界の動向がつかめずに、「政治が変わらないと労働組合の活動がよくならない」、「革命路線が労働組合の喝を！」と言った動揺や偏向が現れます。
労働組合の闘争のマニュアルは、各労働組合で備えらrています。マニュアルは、あくまで経験を纏めたものです。闘争の方針は、職場や業界の実態から明らかになります。たとえば、職場の人員不足や納期の短縮、アウトソーシングの多さ、休日出勤、時間外労働、災害の多さは、職場の仲間が具体的に知っています。幹部は、職場の実態を知り、職場の仲間との信頼関係を築ける能力を身に着けることです。闘争方針は、職場の実態と労働組合の闘争のビジョンがかみ合って練り上げられた羅針盤であり、地図です。
職場の仲間と労働組合の団結は、信頼関係と要求実現の展望の共有、戦術の柔軟さ、戦略の正しさを知って初めて強くなるのです。
