社会民主主義のグループ

　社会民主主義の基本的なグループは、左派と右派、中間派に別れますが、さまざまな形式になっています。

　グループは、４つに分かれます。①市場経済を容認する社会自由主義者のグループ、②市場経済を認めつつも市場原理に懐疑的な社会民主主義のグループ、③教育や福祉の充実を「高負担、高給付」の福祉国家を堅持する国家管理の社会主義者、④共産主義や新左翼と連携する階級闘争を堅持する社会主義者が基本的なグループが分かれます。

　社会民主主義政党は、福祉国家を堅持する社会主義から市場経済を認めつつ市場原理の行き過ぎに反対している社会民主主義になりつつあります。これは、アメリカの経済のグローバル化で国内の市場の冷え込みや労働者の雇用拡大、国会財政の赤字の解消などを克服するために路線転換を迫れてきました。
　社会民主主義政党は、新自由主義や極右との対決や共産主義との連携、新左翼や緑の党との連携など課題にどう取り組むか注目されます。