柏原市議会の6月議会が、6月8日から同月26日まで行われます。この議会は、2015年度の補正予算の審議だけでなくサンヒル柏原の土地賃貸料支払の猶予による経営の悪化の責任や経営継続の可否を巡って議論されます。そして、竜田古道里山公園の自然体験施設の柏原市単独の維持管理費から柏羽藤環境事業組合による維持管理費への回復も議論の対象になります。
2015年度の一般予算と同年度の各種特別予算(国民健康保険、市民病院、介護保険、後期高齢者医療保険、水道会計、下水道会計)の全体の特徴は、①度重なる人口減少による税収の厳しさや②各種特別予算(国民健康保険、市民病院、介護保険、後期高齢者医療保険、水道会計、下水道会計)への一般会計からの繰り入れによる保険料値上げや利用料の値上げ、サービス低下への抑制、③地方創生の名の自治体ビジネスの推奨になっています。
柏原市の失態は、①JR柏原駅前の再開発ビルの赤字や②サンヒル柏原の第三セクターによる経営破たん、③竜田古道の里山公園の維持管理費の柏原市の単独負担です。これらの失態の原因は、岡本泰明前柏原市長の独断による市政運営です。中野隆司柏原市長が前市長の運営の刷新どころか継承を行っています。
柏原市を含む地方自治体の財政難は、企業の収益源だけでなく労働者の年収の引き下げ、非正規労働者の増大、長期失業者の所得の減少から派生しています。住民にとって地方自治体が身近になっていない背景は、①切実な要望が地方自治体全体に反映されていないこと、②町内のボス支配(行政協力委員―略称区長)が強いこと、③仕事帰りや子育て後にも気軽に利用できないことです。