メディカルツーリズム（医療観光）

　最近の医療が国際化を照準に定めたメディカルツーリズムを模索しています。この医療行為は、医療費が安い国に行って手術などを受けることです。インドがこのような医療体制を確立しています。アメリカやヨーロッパの国々がサナトリウムでの転地療養で生かされていました。メディカルツーリズムの主なことは、臓器移植、美容整形、人工生殖、関節置換手術、健康診断などです。
　日本旅行や藤田観光は、ＰＥＴ検診ツアーの販売を始め、JTBも医療観光を専門に手がける部署を設立しています。 また、金沢医科大学（石川県）は２０１０年に近隣の温泉宿や料亭と共同で中国人を対象とした人間ドックなどの医療観光を展開することを発表しています。
　民主党政府は、新経済成長戦略の中で国際医療交流という名称で金持ち層の外国人患者を引き込んで医療での市場拡大を狙っています・

　メディカルツーリズムは、自民党政権時代からの踏襲を前提に①医療現場への新自由主義の持込み、②金持ち層のみを対象にした医療、③住民の受診の抑制、④病院内の感染対策の軽視、⑤医療保険制度のより一層の改悪に通じます。医療関係者と医療労働組合は、メディカルツーリズムに反対して民主党政権のよる医療の民営化に反対しましょう。