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ぶどうの出店は、6月頃に再開しています。ぶどう狩りは。8月10日に再開の予定です。今年もよろしくお願いします。

山田和夫監修の映画論講座第1巻

 私は、図書館を通して山田和夫監修の映画論講座第1巻を取り寄せました。この本は、4巻までの本です。第1巻は、映画の理論で、第2巻は、映画の歴史、第3巻は、映画の創造、第4巻が映画の運動です。第1巻の構成は、①映像の理論(今村太平)、②映画表現論(山本薩夫)、③映画批評論(淀川長冶)、④映画産業論(根本悌二)、⑤児童映画論(石子順)、⑥映像文化論(山田和夫)になっています。
 山本薩夫が、映画表現論で映画の特徴を述べています。
 「映画は、大衆のものであることは、古くから主張されてきた命題である。映画は、フィルムを媒体に多くの人々に笑いや涙、感動を一時に与えることができる総合芸術であり、大衆とともに生き、大衆とともに育ち高められていくのである。最近、観客である大衆の理解を無視をした作家個人の一人よがりの映画が“新しい芸術”であるかのように、一部の批評家によってもてはやされているが、私は、この種の映画には少なからず疑問を抱いている。映画はわかりやすいものでなければならない、これが私の作品づくりの基本である。」
 「映画は、人間の思想を変えるほどの大きな力を持つものであり、その力は、文化を守り育て、あるいは民主主義の確立をめざす基盤ともなるものであり、その役割は大いに期待されている。それだけに、映画は大きな責務を持っているといえるだろう。」
 「映画は、真実を伝える目であり、政治や社会の不正を批判をし、本当に大衆の幸福を闘うものでありたいものだ。これが私の捜索活動の中心課題である。」
 山本薩夫は、映画の製作の時に絵コンテで映画の全体像を明らかにしています。
 「私は、絵コンテ主義をとっている。絵コンテは、シナリオのイメージを絵画化したカット割りといったものだ。カット割りされた1カットの中に、台詞はもちろんのこと俳優の動きからサイズに至るまで細部にわたってその場面のイメージを記録する。小道具から、エキストラの衣装まで注文しておく、従って、その1カットに私の映像表現のすべてがあるといえよう。撮影はこの絵コンテを基本に進めるが、私は、これが絶対であるとは決して思っていない。キャメラマンの構図のとり方もあろうし、俳優にとってもより良い動き方や台詞まわしもあろう。絵コンテは、スタッフ・キャストの批判・検討の材料であり、結果としてこれを超える映像を期待するものだ。」
 山本薩夫は、最後のこう締めくくっています。
 「もともと映画の持つ役割は、今日の映画文化の多様性の中で、重要な地位を占めており、現代文化に及ぼす影響は非常に大きいものがある。外国映画による外国文化の氾濫、退廃文化に対する若者物まねや傾倒が、今日の青少年の非行化にも繋がっているのだ。
 映画は、人間の思考を変革し、人間自身を変えうる偉大な力を持つのものである。その意味から、私たち創造者は、常に創造者としての見識を高めなければならない。また、映像の原点に立ち自己の社会観、世界観を確立させて、自己主張しなければばらない。それは映像によって、社会を描き、人間の思想や感情の表現となって、大衆とともに高まっていくものであろう。」
 私は、全巻を読んで映画のあり方を検討したいと考えています。