民青同盟や全労連青年部が、毎年東京で雇用確保のための全国青年大集会をしていますが、政党関係では、日本共産党のみの来賓です。同時に、社会主義青年同盟や自治労、私鉄総連、日教組、全林野の連合加盟の青年部、国労青年部などが主催をしている全国青年団結集会で各産別の組合のたたかいの交流をしていますが、青年労働者全体の運動にならず、社民党や新社会党にしか相手にしていません。 青年学生の統一戦線が、親組合や政党の指導統制が強くなっているために、おとなの思惑を超えた創意ある運動になっていません。しかし、去年の8月にベネズエラで開かれた世界青年学生祭典では、日本の代表団でギスギスとした関係から融和な関係に変化していきました。当時の日本代表団は、民青同盟や全学連、日本AALAのグループと社会主義青年同盟や自治労、日教組、全林野、私鉄総連、国労のグループでした。2つの日本代表団は、以前の祭典の開催前後にソ連や北朝鮮の平和・外交・友好運動、部落解放同盟の参加を巡って祭典中に批判合戦を繰り広げていました。今回の祭典では、2つの日本代表団を認めつつ、お互いの批判をしないことになりました。ベネズエラでの祭典が、1つの日本代表団にまとまる気運と青年学生の統一戦線の再建のきっかけになりました。世界の社会民主党や社会党の青年部が、社会主義青年インターの世界祭典を毎年行っています。日本からは、社民党のユースや青年委員会の代表を送っています。 世界民主青年連盟は、日本では民青同盟や社会主義青年同盟、全学連が加盟しています。社会主義青年インターは、社民ユースや社会主義青年フォーラムが加盟しています。世界民主青年連盟の加盟組織は、共産主義青年同盟や民主青年同盟、労働青年同盟など科学的社会主義を基本としています。社会主義青年インターは、社会民主主義を基本としています。両組織は、アメリカによるグローバル化に反対していますが、レーニンの革命理論の問題やソ連、東欧の問題でかなりの違いを見せています。 日本の青年学生の団体・個人が、日本共産党や社民党、新社会党、民主党に日本の青年労働者や学生の雇用拡大を働きかける大衆運動を展開することです。このことが安倍首相やアメリカ、財界を追い込めることになります。