映画 ワレサ連帯の男は、2013年に公開されました。監督は、 アンジェイ・ワイダです。
映画の内容は、イタリアのフリージャーナリストがポーランド政府の監視をくぐり抜けて、通訳と一緒にワレサに1970年代から1980年代にかけてのポーランドの反体制運動の取材を交えた回想です。
ワレサが、グダニスクの造船所の電気工から、自由労働組合連帯の指導者となり、ポーランド統一労働者党のヴォイチェフ・ヤルゼルスキ第一書記の体制下のポーランドにおける民主化運動の中心人物となっていく激動の人生を描いています。
レフ・ワレサの概略は、1943年9月29日生まれ。電気工、労働運動指導者、政治家。
1980年にポーランドの自主管理労働組合連帯を結成し、その委員長に就任。これはソ連邦を含む共産党国家東で初めて公式に認められた独立した労働組合でした。
自主管理労働組合連帯は、共産党政権に対する大規模なストライキや交渉を指導し、ポーランドの民主化(体制転換)において極めて重要な役割を果たしました。
1983年にノーベル平和賞を受賞。1990年から1995年まで、民主化後のポーランドで初代の大統領を務めました。
ワレサのことを知っている組合活動家や政党関係者は、映画を何か物足りないと思います。
有本香チャンネルや百田尚樹チャンネル、虎ノ門ニュース、上念司チャンネルなどの保守風味のYouTuberには、共産党政権下の労働組合結成が左翼の内ゲバそのものと批判するでしょう。
そして、共産党政権下でも労働組合がなければ、職場の支配に泣き寝入りしかないと苦悩します。
私が、この手の映画に有りがちな完璧すぎる労働者像や活動者像を描かず、苦悩や弾圧の中で仲間や家族を信頼する人間臭さを描いています。