１０日９日公示の衆議院議員選挙(定数４６５、小選挙区２８９、比例代表１７６)が、同月２７日投開票で行われました。
今回の選挙は、石破茂内閣の衆議院の閣議決定による解散したことを受けて、行われました。
石破茂首相は、１０月１日の衆参両院の首班指名と新たな内閣のメンバーを決めました。
選挙前の国会の審議は、①衆参両院の所信表明演説に対する質問と②衆参両院の国家基本政策委員会の合同審査、③旧優生保護法の優生手術被害者に対する謝罪と被害の回復に関する決議(全会一位で成立)、④衆議院の議員提案の石破茂内閣不信任決議を中心に行われました。予算委員会が、新たな内閣の下で未開催になりました。
石破茂政権は、①能登半島の震災や台風、水害を含めた補正予算の未編成や②物価上昇の影響による所得や売り上げに対する未保障、③アメリカ大統領選挙の結果を見越した日米外交優先で衆議院選挙で信を問う賭けに打って出ました。
日本国憲法擁護や失われた３０年の克服のための経済対策を重視する野党共闘の予定候補の選定は、れいわ新選組が闘う野党の再編を理由に脱落しましたが、市民連合の衆議院選挙の政策合意の要望書に基づいいて立憲民主党や共産党、社民党が市民連合を介して進めてきました。
残念ながら、市民連合を介した野党共闘の立場の候補が実現できない小選挙区が出てきました。
選挙の結果は、次の通りです。自民党１９１（－５６）、公明党２４（－８）、立憲民主党１４８（＋５０）、維新３８（－６）、共産党８（－２）、国民民主党２８(＋２１)、れいわ新選組９（＋６）、社民党１（０）、参政党３（＋２）、日本保守党３（＋３）、諸派１（＋１）、無所属１１（－１１）
衆議院選挙の結果のまとめは、①自民党内の統一教会を通じたアジアのディープステートの支配に距離を置く、②公明党の連立政権への評価がダメなこと、③政権交代を優先した立憲民主党や国民民主党、れいわ新選組の増加、④市民と野党の共闘を尊重する共産党の減少と社民党の現況維持、⑤日本維新の会の伸び悩み、⑥ディープステートの支配と闘うふりをしている参政党と日本保守党の伸びが見られます。
自民党は、１１日開会予定の臨時国会に向けて、公明党と国民民主党の間で新たな連立政権の枠組みと内閣総理大臣の決定、閣僚選びに入っています。
立憲民主党や共産党、社民党、れいわ新選組の４党が、３党連立政権の誕生をやめさせて、少数会派への余談委員会の質問の増加や衆参両院の本会議での代表質問の増加しなければなりません。
